COLUMNコラム

不動産を相続するときの注意点

2025.05.20

浜松市で不動産相続の相談が増えている背景

相続における財産の中心となるのが「不動産」です。特に浜松市では、郊外の住宅地や農地・山林を含む不動産が多く、土地・建物を相続するケースが非常に多い地域特性があります。

背景としては次のような要因が挙げられます:

  • 高齢化に伴い、相続の発生が増加
  • 固定資産税評価額が高いエリアでは相続税課税対象になる家庭が増加
  • 平成27年の相続税基礎控除の引き下げにより課税対象者が拡大
  • 「空き家問題」など社会課題の顕在化

このような環境下で、不動産相続に関するご相談が浜松市でも急増しています。

不動産相続の相談は誰にすべき?

不動産相続においては、以下のような論点が複雑に絡みます:

  • 相続税評価額(路線価や倍率方式)の計算
  • 遺産分割協議における不動産の扱い
  • 共有名義・売却・管理などの選択肢
  • 小規模宅地等の特例の適用可否

これらは税務・法律・不動産評価の知識を総合的に必要とする領域です。税務署や銀行でも一般的な説明は受けられますが、

実際の評価・分割・節税に関して具体的にアドバイスができるのは「税理士」です。

また、浜松市の不動産相場や登記・行政対応に精通した地元税理士であれば、より実態に合った支援が可能です。

税理士の選び方|5つのチェックポイント

不動産相続の相談先として税理士を選ぶ際には、次の5つのポイントを意識しましょう。

1. 相続税・不動産相続の申告実績が豊富か

不動産を含む相続は計算や対応が複雑なため、実績の多い税理士が安心です。

2. 説明がわかりやすく、専門用語をかみくだいてくれるか

相続は一生に一度の経験の方がほとんど。安心して相談できるかどうかも重要です。

3. 節税につながる提案ができるか

特例の適用や生前対策の提案など、税額を抑える工夫ができるかを確認しましょう。

4. 費用体系が明朗で、事前見積もりがあるか

「見積もり後に追加費用が発生した」というトラブルを防ぐためにも、費用の透明性は大切です。

5. 地元対応が可能で、現地の不動産評価にも詳しいか

浜松市特有の評価事情や不動産価値を踏まえたアドバイスができるかがポイントです。

不動産相続の手続きにかかる費用相場

不動産相続にかかる費用はケースにより異なりますが、おおまかな目安は以下の通りです。

項目費用の目安
相続税申告報酬20万〜50万円程度(財産規模により変動)
不動産評価・分割設計5万〜20万円
登記変更(司法書士費用)5万〜10万円
遺言書作成(公正証書)約5万〜10万円

※不動産の種類や件数、申告の有無、特例適用の有無により費用は上下します。

山城会計事務所の不動産相続サポートの特徴

山城会計事務所では、浜松市を中心に不動産を含む相続案件を多数対応しており、次のような特長があります。

  • 初回相談無料(ご不安な点からご相談いただけます)
  • 現地不動産評価・資料整理の代行支援
  • 小規模宅地等の特例や配偶者控除を活かした節税設計
  • 必要に応じて司法書士・不動産会社と連携対応

地元密着だからこそできるスムーズな対応と、将来を見据えたご提案が可能です。

まとめ|不動産相続で後悔しないために

不動産は金銭のように簡単に分けられないため、相続トラブルの火種になりやすい財産です。その分、早期からの準備と専門家の関与がトラブル回避・節税の鍵を握ります。

不安な点がある方は、ぜひ山城会計事務所の無料相談をご利用ください。大切な不動産を、円満に、賢く次世代に引き継ぐサポートをいたします。

よくある質問(FAQ)

Q1. 相続する不動産にローンが残っていた場合はどうなりますか?
ローン残債も相続財産に含まれるため、相続人が引き継ぐ必要があります。プラスの財産より借金が多い場合は、相続放棄も検討が必要です。

Q2. 遺言書がなくても不動産を分けられますか?
はい、遺産分割協議によって合意が得られれば可能です。ただし、複数の相続人で共有になると将来的にトラブルになることもあるため注意が必要です。

Q3. 相続税の申告期限はいつですか?
原則として相続開始(被相続人の死亡)から10か月以内に申告・納税が必要です。早めに準備しましょう。

Q4. 不動産を売却して現金で分けることはできますか?
はい、相続後に相続人全員の同意があれば売却・分配も可能です。ただし、売却益に譲渡所得税がかかる可能性があるため、税理士に相談しましょう。

Q5. 不動産の相続でかかる登記の手続きは自分でできますか?
可能ですが、専門知識が必要なため、多くの方は司法書士に依頼しています。税理士と連携して進めると安心です。

監修者紹介

山城 賢佑(やましろ けんすけ)
補助税理士|東海税理士会 東支部 登録番号:140461
クラウド会計・IT活用を通じて中小企業の業績向上を支援。相続・事業承継・税務コンサルティングに強みを持ち、上場コンサル会社での現場経験を活かし“頼れる参謀役”として経営全体を支援。

参考文献・出典一覧

  1. 国税庁「相続税がかかる場合」
    https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4102.htm
  2. 国税庁「小規模宅地等の特例」
    https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4124.htm
  3. 国税庁「相続税の申告と納税」
    https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4205.htm
  4. 法務省「不動産を相続した方へ ~相続登記・遺産分割を進めましょう」
    https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00435.html
  5. 日本税理士会連合会「税理士とは」
    https://www.nichizeiren.or.jp/cpta/about/