COLUMNコラム

浜松市の税務顧問|中小企業が税理士を選ぶ上で大切なこと

2025.09.09

静岡県浜松市で事業を営む中小企業の経営者の皆様、税務顧問という言葉を聞いて、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

「税務申告を代行してくれる人」「決算書を作ってくれる人」といったイメージが一般的かもしれません。しかし、税務顧問の役割はそれだけにとどまりません。会社の成長を支え、経営者の頼れるパートナーとなる、重要な存在です。

このコラムでは、浜松市で税務顧問をお探しの中小企業の経営者の皆様に向けて、税務顧問の選び方で失敗しないためのポイントを、専門家の視点から詳しく解説していきます。

浜松市の中小企業が税務顧問を必要とする背景

近年、静岡県浜松市の中小企業経営者の間で、税務顧問の必要性が高まっています。その背景には、以下のような理由が挙げられます。

1. 複雑化する税務・会計制度

消費税のインボイス制度や電子帳簿保存法など、近年、税務や会計に関する制度は複雑化の一途をたどっています。本業に集中したい中小企業経営者にとって、これらの最新情報を常にキャッチアップし、適切に対応していくことは大きな負担となります。税務顧問がいれば、法改正にも迅速に対応し、安心して事業を継続できます。

2. DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応

経理業務のデジタル化(DX)は、企業の生産性向上に不可欠です。クラウド会計ソフトやITツールを導入することで、経理業務を効率化し、経営情報をリアルタイムで把握できるようになります。しかし、どのツールを選び、どのように運用すればよいか分からないという経営者は少なくありません。DXに強い税務顧問は、最適なツール選定から運用までをサポートし、会社のDXを推進する役割も担います。

3. 経営環境の多様化

浜松市は、製造業からIT、サービス業まで多様な産業が集積しています。それぞれの業種には、特有の商慣習や会計処理、税務上の注意点があります。特定の業種に詳しい税務顧問は、より専門的で実践的なアドバイスを提供でき、経営者が抱える固有の課題解決に貢献します。

顧問税理士の選び方|5つのチェックポイント

税務顧問は、一度契約すると数年〜十数年にわたって関係が続く、長期的なビジネスパートナーです。失敗しない税理士選びのために、以下の5つのチェックポイントを参考にしてください。

1. 会社の成長フェーズに合った提案をしてくれるか

税理士は、単に過去の数字を整理するだけでなく、会社の未来を一緒に考えるパートナーであるべきです。創業期のスタートアップと、成長期の中小企業、そして事業承継を控える企業では、必要とされるサポートが異なります。

  • 創業期: 資金繰り、融資支援、経理体制の立ち上げ。
  • 成長期: 経営計画策定、月次決算の早期化、コスト削減。
  • 成熟期・承継期: 資金調達、組織再編、事業承継・M&A支援。

これらのフェーズごとに、将来を見据えたアドバイスやサポートを提案してくれる税理士を選びましょう。

2. 専門性と人間性のバランスが取れているか

税務顧問を選ぶ上で、専門知識が豊富なことは大前提です。しかし、それ以上に重要なのが「人間性」です。

  • 説明力: 専門用語を使わずに、経営者でも理解できるように分かりやすく説明してくれるか。
  • コミュニケーション能力: 経営者の話に耳を傾け、本音で相談できる関係性を築けるか。
  • 親身な対応: 質問や相談に迅速かつ丁寧に対応してくれるか。

専門家としての知識に加え、経営者の悩みに寄り添い、親身になってくれる税理士を選ぶことが、長期的な信頼関係を築く上で最も重要です。

3. クラウド会計・IT活用に積極的か

現代の経理業務は、ITツールの活用なしには語れません。クラウド会計ソフト(freee, マネーフォワードなど)やITツールに精通し、その導入・運用を支援できる税理士は、会社の生産性向上に大きく貢献してくれます。

  • 経理業務の自動化やペーパーレス化を推進し、経営者の負担を軽減
  • 経営情報がリアルタイムで把握でき、迅速な経営判断をサポート
  • IT導入補助金など、ITツール導入に関する支援制度の情報を提供してくれる。

税理士自身が最新のITに詳しいかどうかも、判断基準の一つになります。

4. 費用体系が明朗で、費用対効果が高いか

顧問料は会社の固定費となります。そのため、費用体系が明確で、費用に見合うだけの価値(費用対効果)があるかをしっかりと見極めることが重要です。

  • 明確な料金提示: 顧問料に含まれるサービス内容と、含まれないサービス(追加料金)を具体的に提示してくれるか。
  • 費用対効果: 顧問料を支払うことで、それ以上の節税効果や業務効率化、経営改善効果が見込めるか。

初回無料相談の際に、自社の状況を正直に伝え、具体的な見積もりと、その内訳、期待できる効果を尋ねてみましょう。

5. 地元密着で、気軽に相談できるか

特に浜松市の中小企業にとって、地元の税理士を選ぶことは大きなメリットです。

  • 地域情報への精通: 地域の商慣習や経済状況、税務署の傾向などを熟知しているため、より実践的なアドバイスが期待できます。
  • 迅速な対応: 顧問税理士とは、定期的な面談だけでなく、急な相談やトラブル時にも迅速に対応してもらえるかが重要です。地元の税理士であれば、 face-to-face での相談も気軽にでき、コミュニケーションが円滑になります。

浜松市における顧問業務の費用相場

顧問業務の費用は、会社の規模や売上、依頼する業務内容によって異なります。

月額顧問料の目安

売上高月額顧問料の目安
〜1,000万円未満1万円〜3万円
1,000万円〜5,000万円未満3万円〜5万円
5,000万円〜1億円未満5万円〜8万円
1億円以上8万円〜(別途見積もり)

※ 上記はあくまで目安です。記帳代行の有無や、面談の頻度などによって変動します。

その他の費用

  • 決算申告料: 月額顧問料の4〜6ヶ月分が目安。
  • 年末調整・法定調書作成料: 従業員1人あたり数千円〜。
  • 税務調査立ち会い料: 1日あたり数万円〜。
  • 経営コンサルティング料: 月額顧問料とは別に、顧問料+αやプロジェクト制で発生。

【ポイント】

  • 複数の税理士から見積もりを取り、サービス内容と料金を比較検討しましょう。
  • 顧問料だけでなく、追加費用についても事前に確認することが重要です。

山城会計事務所の税務顧問サポートの特徴

山城会計事務所は、浜松市で地域の皆様の税務顧問に寄り添い、会社の成長を支援しています。お客様の状況に合わせたきめ細やかなサポートが私たちの強みです。

1. 経営者目線に立った“未来会計”

私たちは、単なる「過去の経理」ではなく、「未来を創るための会計」を重視しています。月次での面談を通じて、お客様の経営状況を数字で可視化し、目標達成のための具体的な経営計画や行動計画を一緒に考えます。お客様の会社の「頼れる参謀役」として、経営判断の質を高めるお手伝いをします。

2. クラウド会計・IT活用で業務効率化

最新のクラウド会計システムやITツールに精通しており、お客様の事業に最適なシステムの導入・運用を支援します。ペーパーレス化や業務自動化を推進することで、経理業務にかかる時間を大幅に削減し、経営者が本業に集中できる環境を整えます。

3. 上場コンサル会社での現場経験

上場コンサル会社での現場経験を持つ税理士が、単なる税務申告に留まらず、会社の成長フェーズに応じた幅広いコンサルティングを提供します。資金調達、組織再編、事業承継など、複雑な経営課題にも、財務・税務の視点から最適な解決策を提案します。

4. 地域密着型の親身なサポート

私たちは、浜松市に根差した税理士として、お客様との密なコミュニケーションを大切にしています。いつでも気軽に相談できる関係性を築き、お客様のどんな些細な疑問や不安にも、迅速かつ丁寧に対応いたします。

まとめ|浜松で信頼できる税務顧問と出会うために

浜松市で事業を営む中小企業にとって、税務顧問は会社の未来を左右する重要なパートナーです。適切な税務顧問と出会うことは、単なる税務申告の代行に留まらず、節税効果の最大化、業務効率化、そして何よりも安心して経営に取り組むことができるという大きなメリットをもたらします。

山城会計事務所は、浜松市の皆様が安心して経営に取り組めるよう、初回無料相談から親身にサポートさせていただきます。税務顧問に関するどんな些細な疑問でも、お気軽にご相談ください。お客様の大切な事業とご家族の未来を守るために、私たちが全力で支援いたします。

FAQ

Q1: 顧問契約をすることで、毎月の経理業務は不要になりますか?

A1: 顧問契約には、お客様ご自身で記帳を行っていただくプランと、税理士が記帳を代行する「記帳代行」のプランがあります。記帳代行をご依頼いただければ、お客様は領収書や請求書を整理していただくのみで、経理業務のほとんどを税理士が代行するため、お客様の負担は大幅に軽減されます。

Q2: 顧問契約はいつから始めるべきですか?

A2: 会社設立時、あるいは事業開始のタイミングから顧問契約を結ぶことをお勧めします。事業初期から専門家のサポートを受けることで、正しい経理処理の習慣を身につけ、将来の税務リスクを未然に防ぐことができます。また、資金繰りや経営計画の相談にも応じられるため、事業の成功率を高めることにもつながります。

Q3: 顧問料はどのように決まりますか?

A3: 顧問料は、主に会社の売上高や事業規模、依頼する業務内容(記帳代行の有無、面談の頻度など)によって決まります。まずは無料相談で、会社の状況やご要望をお聞かせください。お客様に最適なサービス内容と、それにかかる費用を詳細にお見積もりいたします。

Q4: 顧問契約をせずに、税務申告だけを依頼することはできますか?

A4: はい、税務申告だけを依頼する「スポット契約」も可能です。しかし、日々の取引や帳簿付けに不備があった場合、申告書の作成に時間がかかったり、追加費用が発生したりする可能性があります。また、顧問契約がない場合、節税に関するアドバイスや経営コンサルティングは含まれないため、顧問契約のメリットを享受することはできません。

監修者紹介

山城 賢佑(やましろ けんすけ)

補助税理士|東海税理士会 東支部 登録番号:140461

クラウド会計・IT活用を通じて中小企業の業績向上を支援。相続・事業承継・税務コンサルティングに強みを持ち、上場コンサル会社での現場経験を活かし“頼れる参謀役”として経営全体を支援。

参考文献

日本税理士会連合会: 税理士の職務
https://www.nichizeiren.or.jp/taxaccount/duties/