COLUMNコラム

相続人の調べ方と戸籍の取り寄せ方法:浜松市でスムーズに進めるための全知識

2025.12.30

静岡県浜松市にお住まいの皆様、または浜松市にゆかりのある方で、「相続人調査」についてお悩みではありませんか?

相続手続きの最初の一歩は、「誰が法定相続人であるか」を正確に確定させることです。この作業を誤ると、遺産分割協議が無効になったり、相続税の計算にミスが生じたりするリスクがあります。

相続人の確定は、故人(被相続人)の「出生から死亡まで」のすべての戸籍謄本を取り寄せて、家族関係を遡って確認するという、非常に手間のかかる作業です。

このコラムでは、浜松市で相続人調査をされる方のために、相続人の調べ方の基本手順必要な戸籍謄本とその取り寄せ方法、そして専門家(税理士など)に依頼するメリットまで、詳しく解説していきます。

1. 相続人調査の基本手順と必要な戸籍謄本

相続人調査とは、民法で定められた法定相続人の範囲と順位に基づき、故人の戸籍謄本を遡って取得し、相続関係を証明する一連の作業です。

必須となる2種類の戸籍謄本

どのような相続手続き(相続税申告、不動産登記、預金解約など)においても、以下の2種類の戸籍謄本が必須となります。

  1. 故人(被相続人)の「出生から死亡まで」の連続した戸籍謄本一式
    • 故人が生まれてから亡くなるまでのすべての家族関係(結婚、離婚、子の出生、養子縁組、転籍など)を証明するために必要です。
    • 故人が本籍地を何度か移している場合(転籍)、複数の市区町村役場に請求する必要があります。
  2. 相続人全員の現在の「戸籍謄本」
    • 現在も相続人が存命していることを証明するために必要です。

相続人確定の手順(戸籍を遡る方法)

戸籍謄本は、転籍や法改正(改製)のたびに新しく作られ、古い情報は「除籍謄本」「改製原戸籍謄本」として閉鎖・保管されます。相続人調査は、最新の戸籍から順に「一つ前の本籍地」を辿って遡る作業となります。

  1. 死亡時の戸籍謄本(除籍謄本)を取得する
    • 故人の最後の本籍地で取得します。
  2. 一つ前の本籍地を確認し、遡る
    • 取得した戸籍に記載された「一つ前の本籍地」を確認します。
    • その一つ前の本籍地の役場に請求し、さらに古い戸籍を取得します。
  3. 出生の段階まで繰り返し、すべてを揃える
    • この作業を繰り返し、故人の「出生時」まで遡って連続した戸籍を一式すべて揃えます。

2. 戸籍謄本の取り寄せ方法(窓口・郵送・広域交付)

戸籍謄本を取得できるのは、原則としてその戸籍に記載されている人、またはその直系親族(親、子、孫など)に限られています。

どこで請求するのか?

戸籍謄本は、原則として本籍地のある市区町村役場に請求します。

  • 本籍地が分からない場合: 故人の最後の住所地の役場で「本籍地の記載がある住民票の除票」を取得することで確認できます。

① 窓口で請求する場合

  • 請求先: 本籍地の市区町村役場の窓口。
  • 必要書類:
    • 戸籍証明等交付申請書
    • 請求者の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
    • 請求者と故人との関係が分かる戸籍謄本(※すでに持っている場合)
  • 手数料: 戸籍謄本 450円、除籍謄本・改製原戸籍謄本 750円(1通あたり)。

② 郵送で請求する場合

本籍地が遠方の場合に便利です。

  • 請求先: 本籍地の市区町村役場
  • 必要書類:
    • 戸籍交付申請書(各自治体のホームページからダウンロード)
    • 請求者の本人確認書類のコピー
    • 手数料分の定額小為替(郵便局で購入)
    • 返信用封筒(切手を貼り、宛名を記入)

③ 【新制度】戸籍証明書の広域交付(2024年3月1日開始)

  • 概要: 法改正により、本籍地以外の市区町村の窓口でも、戸籍証明書を一括して取得できるようになりました。
  • メリット: 故人の本籍地が何度も変わっている場合でも、最寄りの役場が一箇所で済み、郵送の手間が大幅に減ります。
  • 注意点: 請求できるのは、本人、配偶者、直系親族のみで、郵送や代理人による請求はできません。必ず本人が窓口に出向く必要があります。

3. 専門家(税理士・司法書士)に依頼するメリット

相続人調査と戸籍収集は、不慣れな人が行うと数週間から1ヶ月以上かかることもあります。特に、戸籍の読み解きや、誰に相続権があるかの判断は専門知識が必要です。

1. 調査漏れのリスク回避と正確な相続人確定

戸籍の読み間違いや、転籍の辿り漏れにより、相続人の一部を見落としてしまうリスクがあります。相続人全員の合意がない遺産分割協議は無効となるため、これは致命的です。税理士や司法書士は、専門家として漏れなく正確に相続人を確定させます。

2. 膨大な時間と労力の削減

故人が高齢で転籍が多い場合や、兄弟姉妹が相続人となる場合(故人の両親の出生まで遡る必要があるため)、必要な戸籍の通数は膨大になります。専門家に依頼することで、お客様が役場や郵送手続きに費やす時間と労力を大幅に削減できます。

3. 法定相続情報一覧図の作成支援

法務局に申請することで、戸籍一式の内容を「法定相続情報一覧図」として証明書(無料)を発行してもらえます。この証明書があれば、銀行や法務局での手続きの際に、戸籍一式を何通も提出する必要がなくなり、手続きが非常にスムーズになります。税理士や司法書士は、この一覧図の作成と法務局への申出を代行できます。

4. 相続税申告への円滑な移行

相続税申告には、戸籍謄本の添付が必須です。相続税に強い税理士は、戸籍収集の段階から申告を念頭に置いた手続きを行うため、遺産分割協議や財産評価への移行が非常にスムーズです。

山城会計事務所の相続サポートの特徴

山城会計事務所は、浜松市で地域の皆様の相続に関するお悩みに寄り添い、安心できる解決策をご提供しています。

1. 初回無料相談で戸籍収集をスタート

初回無料相談を実施しており、お客様の状況をお伺いした上で、まず「どのような戸籍を、どこに請求すべきか」の具体的なアドバイスを行います。

2. 信頼できる司法書士との連携

戸籍収集や相続人調査は、信頼できる司法書士と密に連携し、お客様の負担なく正確に手続きを進めます。お客様は、煩雑な戸籍収集の手続きから解放されます。

3. 相続税申告まで見据えたサポート

相続税の申告が必要な場合、収集した戸籍を基に、迅速に相続税の計算と申告手続きに進みます。戸籍収集の段階から税務上のアドバイスを含めたサポートを提供いたします。

まとめ|浜松市で後悔しない相続のために

相続人調査と戸籍収集は、相続手続きの「要」となる部分です。この作業を正確かつ迅速に行うことが、後の遺産分割や相続税申告をスムーズに進めるためのカギとなります。

特に、戸籍謄本の広域交付制度(2024年3月開始)は便利ですが、手続きの煩雑さや調査の正確性を考慮すると、専門家である税理士や司法書士に依頼することが最も確実で賢明な方法です。

山城会計事務所は、浜松市の皆様が安心して相続を迎えられるよう、初回無料相談から親身にサポートさせていただきます。相続に関するどんな些細な疑問でも、お気軽にご相談ください。

FAQ

Q1: 亡くなった人の本籍地がわかりません。どうすればいいですか?

A1: 亡くなった方の最後の住所地の役場で、「本籍地の記載がある住民票の除票」を請求してください。住民票の除票に、本籍地が記載されています。

Q2: 戸籍謄本はコピーでも使えますか?

A2: 手続きによって異なります。

  • 不動産の相続登記、預貯金・株式の名義変更: 原則として原本の提出が必要です。ただし、原本還付の手続きをすれば、手続き後に原本を返却してもらえます。
  • 相続税申告: コピー(写し)の添付で認められるケースが多くあります。 提出先に事前に確認し、必要な通数よりも2〜3通多く取得しておくと安心です。

Q3: 法定相続情報一覧図のメリットは何ですか?

A3: 無料で法務局が認証した証明書が発行され、銀行や証券会社、法務局での手続きの際に、戸籍謄本一式を何通も提出する必要がなくなります。 相続手続きが複数ある場合に非常に便利な制度です。

Q4: 専門家に依頼すると、戸籍収集の費用はいくらくらいかかりますか?

A4: 役所に支払う実費(手数料)は、戸籍謄本が450円、除籍謄本・改製原戸籍謄本が750円です。これに加えて、専門家への代行報酬(数万円〜)が発生します。故人が高齢で転籍が多い場合や、相続人が多い場合は、実費だけでも1万円を超えることがあります。

監修者紹介

山城 賢佑(やましろ けんすけ)

補助税理士|東海税理士会 東支部 登録番号:140461

クラウド会計・IT活用を通じて中小企業の業績向上を支援。相続・事業承継・税務コンサルティングに強みを持ち、上場コンサル会社での現場経験を活かし“頼れる参謀役”として経営全体を支援。